出版社内容情報
現代人の失った自由奔放な想像力と、恐怖への素朴な畏敬に満ちた、ファンタジックな怪奇民話の世界をお楽しみ下さい。1.悪魔の話2.魔女・魔術師の話3.妖精・小人の話4.キリスト教の奇蹟の話5.怪奇の話6.巨人・怪物の話7.亡霊の話8.その他の怪奇話 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
7
悪魔、魔女、妖精、巨人、幽霊、宗教などの短い話がぎっちり詰まっている。裁判官の妻が魔女だと密告される「生きている人に化ける魔女」は誤解が解けて無罪放免になる良い話なんだけど、裁判官の妻だから調べてもらえたんだよなぁとモヤモヤが残る。一人暮らしの老婆や普通の主婦だったら拷問でテキトーな自供を引き出して処刑されて終わりだっただろうなと思うとね…。2023/11/30
1977年から
0
1989年
正山小種
0
ドイツの怪奇民話2003/09/04
てつこ
0
軽く読めるものをと思って図書館で借りた本。ドイツの怪奇民話というか、100年以上前に出された「プロイセン国の伝説の書」から抽出した話を訳したもの。神罰があたる話では地面が割れて悪者が飲み込まれる表現が複数出てきた。自然災害か何かの暗喩なんだろうか?あとがきのプロイセン人評が好き。「プロイセン人は勇敢で尚武の精神に富み、熱烈な愛国心に燃え、君主に対する忠誠心が強かった。その上堅実で義務観念が旺盛だった。その反面、生真面目すぎて理屈っぽく、ゆとりある気質、ユーモア精神に欠くるところがあった」2023/01/24