出版社内容情報
西欧文化、とくにドイツ文化の特性の把握、西欧規範の認識を本旨とした研学の成果七編を収めた旧版に、さらに「サルウィアーヌス考」「ドイツ中世における経済構造変化の問題とドープシュ教授の問題意識」の二編を収録。
目次
第1 古ゲルマン民族の国家生活
第2 『伝カール大王御料地令』文献考(『伝カール大王御料地令』に関する諸文献;『御料地令』の手書本。ガーライスの研究;ドープシュ教授の研究;テオドール・マイヤーの研究;エルスナーの研究)
第3 封建制度研究に於ける一傾向(封建制度の比較研究;フランク時代の恩給制に関するブルンナーの見解とその修正)
第4 中世ドイツに於ける国家統一の問題
第5 『コーデックス・ラゥレスハメンシス』の成立とその内容(『コーデックス・ラゥレスハメンシス』の新刊本。三種の問題;『コーデックスラウレンスハメンシス』の成立とその内容とに関するグレックナー氏の見解)
第6 中世に於けるドイツ語古文書(13世紀以降におけるドイツ語文書増加の趨勢;エルフルトのユダヤ人誓言範例;フリードリッヒ二世の全国和平令〈1235年〉)
第7 『フッガー時報』考
補篇 サルウィアーヌス考―特に「神の支配」におけるローマ没落観について