内容説明
エチオピア生まれのソロモンは、十一歳。夢は、世界一のランナーになることだ。ある日、じいちゃんのおともをして出かけたアディスアベバの街で事件が起きて…。走ることが大好きな少年とその家族の、熱い思いにあふれた物語。
著者等紹介
レアード,エリザベス[レアード,エリザベス] [Laird,Elizabeth]
イギリスの作家。マレーシアで教師生活を送り、夫の仕事の関係で、エチオピアやレバノンに長期滞在した経験を持つ
石谷尚子[イシタニヒサコ]
東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
91
エチオピアの田舎に住んでいる男の子が毎日8キロを走って学校に行っているなど、本当にありそうな話だ。おじいさんの時代の革命の話など、政治的な背景もさりげなく混ぜている。おじいさんと親友との友情など、ちょっと出来過ぎ感もあるのだけれど、こんな話があってもいいなと思えた。2016/03/26
あすなろ
87
【児童書】道は真っ直ぐ伸びていて、僕の家に向いずっと続いている。僕においでと言ってるみたい。この道を走れ。頭の中で声がする。おずおずとバスから少し離れた…。チョイとおじさんは感動してしまいました(^^)、久しぶりの児童書に。中高学年向きなのかな?少年時代に、こうした本で心を鷲掴みにされ、ストーリーに心連れてかれて、哀しくやりきれなくなり、達成感を味わう主人公と共感抱くのはスゴイ大事なんでしょうね!主人公のランナーにおじさんの僕も教えられてしまいました(^^)2016/07/03
ゆか
35
移動中の車の中で読了。すごくよかった。エチオピア生まれのソロモンは、11歳。毎日学校まで8キロ走っている。そんなソロモンがおじいさんの付き添いで35キロ先のアディスへ。そこではじめて、おじいさんが有名なランナーだったと知る。おじいさんが倒れ、ソロモンは、バスで家に向かうが、バスが故障しやむを得ず走って家を目指す。この街で知り合ったケベデがすごくよい子。盗まれたお金を取り戻してくれたり、労を惜しまず親切。不安だっただろうソロモンは、大分助けられたはず。ケベデのように人に接したいと思った。ソロモンの成功に拍手2016/03/30
テクパパザンビア
26
面白かった。私は児童書向きかなぁ。こらぁ〜瀬古さんや青学大が頑張ってもエチオピアとかのアフリカ勢には勝てんよなぁ…。ハヤブサさんのように孫の自慢のオジンになりたいです。2017/01/06
さく
18
エチオピアの田舎に住む11歳の少年ソロモンは、走ることが大好き。学校まで毎日走って登校している。ある日、おじいさんと遠出をした時、思わぬ事態に遭遇し、35キロ離れた家までひとりで帰らなければならなくなる。家までの道をひた走るソロモン。児童書らしい展開で、読んでいて清々しい気持ちになった。少年がおじいさんのことをとても大切に思っているのも、いいな。2023/07/02