内容説明
トールキン評論の決定版と世界的に評価されている本書を、ここにお届けする。著者トム・シッピーによる文献学に裏打ちされた洞察力に富む作品考察は、トールキン作品追体験の旅へと、読者を誘う。そして同時に、現代の闇の中で、作品を捉え返すという、ファンにとっては堪らない必携の書であり、新たな読者にとっても、またとない入門の書といえるだろう。
目次
序 世紀の作家
第1章 『ホビットの冒険』―中つ国の再創造
第2章 『指輪物語』(1)―物語の地図作り
第3章 『指輪物語』(2)―悪の概念
第4章 『指輪物語』(3)―神話的次元
第5章 『シルマリルの物語』―心の作品
第6章 短い著作―疑い、恐れ、自伝
結び 模倣者と評論家
著者等紹介
シッピー,トム[シッピー,トム] [Shippey,Tom]
1943年、インドのカルカッタ生まれ。英国で教育を受ける。トールキンの最晩年にオックスフォード大学でチューターとして教えはじめ、1979年リーズ大学の英語・中世文学教授、1993年米国、セント・ルイス大学教授を経て、現在、英国のウインチェスター大学名誉研究員。トールキン研究の第一人者として世界的な評価を得ている。古英語や中英語、古北欧語にも通じ、中世研究家であってファンタジー研究家であり、真の意味でトールキンの精神を受け継ぐ研究者として認められている
沼田香穂里[ヌマタカオリ]
1964年、東京生まれ。1987年慶應義塾大学英米文学科卒業。1990年お茶の水女子大学修士課程英文学専攻修了。1996年同大学博士課程比較文化学専攻修了。宇都宮大学など複数の大学非常勤講師を勤めた後、現在、慶應義塾大学・和光大学非常勤講師
伊藤盡[イトウツクス]
1965年、東京生まれ。文献学者。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。アイスランド大学に留学後、大学講師を経て、信州大学人文学部准教授。中世英語及び北欧言語を専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
サアベドラ
洋書好きな読書モンガー
おだまん
takao