出版社内容情報
壮大な『指輪物語』を彩る美しい歌の数々。それぞれの歌についての解説と、その歌われた状況もあわせて説明。『指輪物語』の読後、もう少し「中つ国」をさまよっていたい読者に、そして本編は長大すぎるとためらっている未読者に捧げる。A.リーの華麗な挿絵を収録。 中学生~
内容説明
壮大な『指輪物語』をいろどる美しい歌の数々。しかし、「中つ国」を遠く離れた私たちには、その歌の意味するところを正確に知ることができない。本書は、歌に対して『指輪物語』本編では語られていない解説を、ささやかながら付した。また、その歌が歌われている状況もあわせて説明してある。
著者等紹介
トールキン,J.R.R.[トールキン,J.R.R.][Tolkien,John Ronald Reuel]
1892~1973年。南アフリカのブルームフォンテンに生まれ、3歳のとき、イギリスのバーミンガムに移り住む。その年、南アフリカにとどまった父を亡くし、母も12歳のときに失う。苦学して、オックスフォード大学のエクセター・カレッジを卒業。第一次世界大戦に従軍後、リーズ大学教授を経て、1925年からオックスフォード大学教授。中世の英語学と文学を中心に講じた。代表作『指輪物語』(評論社)は、あらゆるファンタジーの原点といわれている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
55
『指輪物語』に出てくる歌を抜粋した歌集にその歌が歌われた状況の解説が載っているもの。帯の謳い文句にあるように、『指輪物語』を読んだ後に、また中つ国をもう少しさ迷っていたい人向け。抜粋のため筋がイマイチつかめないのと、中途半端にネタバレがあるため、『指輪物語』未読の方にはお奨めできないか。アラン・リーの挿し絵が美しい。★★★☆☆2017/04/22
mayuri(Toli)
9
この本は危険です。 アラン・リーの挿絵は最高に素敵だし、詩を読むだけでも、指輪物語が猛烈に読みたくなってしまうというような、抗いがたい、「ひとつの指輪」の様な魔力が詰まっています。 この本を読んでいる間、指輪物語が読みたくなって仕方なかったです。それと同じで、指輪物語の世界を、読後もさまよっていたい人向けに、最適の一冊ではないかと思われます。 この本を読んで、改めてわかったことは、「指輪物語」の世界には、なんと素晴らしい詩に溢れているか、という点でした。お勧めです。2017/05/10
barcarola
7
大作「指輪」を読み返すのはなかなか大変だが、本書のような楽しみ方も有り。「うた」もさることながら、アラン・リーさんの挿画が素晴らしい。2023/10/22
chisarunn
6
なぜこの本を読んだかというと最近「ロード・オブ・ザ・リング」を観ているからである。映画に言いたいことも多々あるがそれは別の機会として(読書メーター、だし)映画に出てくる歌、あれがわからない…会話は現代英語だから字幕もあるしなんとかなってるが、あの歌って…と思ってこれを借りたのだが、やっぱり訳文が出ているだけなのだ。これはいよいよ、原語の「指輪物語」を見なくちゃなんだろうか。2024/04/17
♪りんまま♪
5
挿画がとてもきれい。2015/04/01