出版社内容情報
人間のイマジネーションの最も純粋な開花…それが妖精の国の誕生である。ファンタジーの巨人トールキンが「妖精物語」の本質や起原、効用などを明らかにする。トールキンの詩『神話の創造』も収録。幻の名著が、新しい姿でここに甦る。 中学生~
内容説明
人間だけに許された「空想」「準創造」という行為。その結果、生み出される「妖精物語/ファンタジー」。これらの世界に踏み入ることを「逃避」とみなして軽蔑する人々に向けて、トールキンは説く。第一の現実世界から準創造された第二世界に入っていくことで、かえって新鮮な目で人間世界を見直し、その価値を再発見することができる―と。それが、文学における虚構性の意味を明らかにするとともに、近代文明批評につながる―と。傑作『指輪物語』を生み出した巨人が自ら説き明かす妖精物語/ファンタジーの本質と効用。
目次
妖精物語とは何か(妖精物語;起源;子どもたち;空想;回復、逃避、慰め;結び;付記)
ニグルの木の葉
神話の創造
著者等紹介
トールキン,J.R.R.[トールキン,J.R.R.][Tolkien,John Ronald Reuel]
1892~1973年。南アフリカのブルームフォンテンに生まれ、3歳のとき、イギリスのバーミンガムに移り住む。その年、南アフリカにとどまった父を亡くし、母も12歳のときに失う。苦学して、オックスフォード大学のエクセター・カレッジを卒業。第一次世界大戦に従軍後、リーズ大学教授を経て、1925年からオックスフォード大学教授。中世の英語学と文学を中心に講じた。代表作『指輪物語』は、あらゆるファンタジーの原点といわれている
猪熊葉子[イノクマヨウコ]
1928年、千葉市生まれ。聖心女子大学卒業、同大学大学院修了。児童文学専攻。1957年にオックスフォード大学に留学、トールキン教授の指導を受ける。帰国後、聖心女子大学、白百合女子大学大学院で児童文学を講じながら、執筆・翻訳活動に携わる。IBBY(国際児童図書評議会)副会長、JBBY(IBBYの日本支部)会長を歴任。現在、社会貢献支援財団会長
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