感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
reeree
6
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4566020819] シリーズ日本語訳6巻目。 「The Chronicles of Thomas Covenant the Unbeliever」シリーズの3作目「The Power that Preserves」の下巻。 1979年の作品。 異世界の戦いは一時的な平安だろうけど一応の決着がつき、現実世界での生活にも少し希望が持てるかなってところで終了。 トーマス・コブナントシリーズの日本語訳もここまでで終了です。 続2014/07/10
ottohseijin
4
癩病患者が主人公という異色のファンタジー。癩を扱ったために絶版の憂き目ををみたと思われるけど、人気もなかったんだろうなあ。主人公は、現実世界では疎外され、異世界でも引きこもりのヘタレ。全編に絶望感がただよっていて、最後まで読み通すのが苦痛な人も多いだろう。でも、最後に、長い絶望から救われる世界。主人公は救われたとはいいがたいけど。個人的には傑作だと言いたい。2009/01/23