出版社内容情報
ファンタジー史上に輝く不滅の傑作『指輪物語』は、どのようにして生まれたのかー? トールキン自身の手紙、日記、その他の文献、そして家族や友人の回想をもとに編まれた、唯一“公認”の伝記。「あたりまえの人間」としてのトールキンの姿の中に、偉大な創造の源泉を探り出す。
内容説明
トールキン自身の手紙、日記、その他の文献、そして家族や友人の回想をもとに編まれた唯一“公認”の伝記。
目次
第1章 訪問
第2章 一八九二‐一九一六年・若年
第3章 一九一七‐一九二五年・神話体系の形成
第4章 一九二五‐一九四九年(一)「地面の穴のなかに、ひとりのホビットが住んでいました」
第5章 一九二五‐一九四九年(二)第三紀
第6章 一九四九‐一九六六年・成功
第7章 一九五九‐一九七三年・晩年
第8章 木
著者等紹介
カーペンター,ハンフリー[カーペンター,ハンフリー][Carpenter,Hamphrey]
1946年、イギリスのオックスフォードに生まれる。オックスフォード大学ケーブル・カレッジで英語英文学を専攻。卒業後、BBCラジオのプロデューサーとして働いたのち、フリー・ランスとなり、放送や文芸評論の仕事に携わる。『ナルニア国ものがたり』の著者C・S・ルイスの伝記なども著し、サマセット・モーム賞を受賞している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
43
図書館本。『指輪物語』『ホビットの冒険』『シルマリルの物語』などの著者、J.R.R.トールキンの伝記。彼の生涯を余すところなく網羅している点でこの伝記は決定版と言って良いだろう。老木のように、一枚一枚葉を散らし、静かに逝った彼の生涯は、最後に挙げられているように『賜物』に恵まれたものだったと思う。そして、その生涯をかけて作った「中つ国」の物語はいまだに世界で愛されている。妻エディスとの家庭生活もいいところばかりでなく描かれていたのも印象的。★★★★☆2017/10/14
サアベドラ
2
ハイファンタジーの祖、トールキンの伝記。幼年期に多少波乱があったものの、それ以外はオックスフォードで言語学と中世文学の教鞭をとる、静かで穏やかな人生を送った人だったようです。偶然、枕元で子供に語ったおはなし(『ホビットの冒険』)が出版社の目に止まらなければ、『指輪物語』が書かれることもなく、中つ国の神話体系が世に出ることもなく、D&Dもなければロードス島もなく、その他もろもろもなかったんでしょうね。歴史のIFを考えるのはあまり好きじゃありませんが、トールキンがいなかった世界はちょっと見てみたいです。2011/03/24
Mipo
1
ようやくよみきった。2022/04/14
まほ
1
映画を見たので補足資料として。エディスの改宗のあたりでこの野郎という気分に。2019/09/30
たこくらげ
1
卒論のために読了。 恐らくトールキン伝記の決定版。著者は児童文学史を学ぶ上で有益な著書を他にも多数刊行している。2015/01/16