出版社内容情報
最終決戦! 強大な力を手にした黒騎士を、
笛ふきの拠点、ティヴィスキャン城でむかえ撃つ。
ドラゴンの棲む土地があり、魔法使いがおとぎ話ではない世界。たぐいまれな笛の才能を持つ少年パッチ、魔法の力に目覚めた少女レン、ドラゴンとグリフィンのあいだに生まれたドラコグリフのバルヴァー。種を越えたかたい友情で結ばれた3人の前に、人間とドラゴンの子どもたちをさらった世紀の大悪人〈ハーメルンの笛ふき〉が立ちはだかる。竜石の鎧をまとった黒騎士としてとして現れ、世界を我がものにしようと挙兵したのだ。
竜石の圧倒的な力と、ドラゴンの援軍を得た黒騎士を前に、絶対絶命の危機に陥るパッチたち。レンは危険をおかし、魔法道具を使って仲間の軍を安全な場所へと逃がす。一行が瞬間移動した先は、魔法で守られた小さな島だった。バルヴァーはそこで、グリフィンである父との再会を果たす。その島は、伝説の魔法使いラー・セネンがつくった、めずらしい獣をあつめ、閉じ込めた〈ベスティアリ〉と呼ばれる場所だったのだ。それは、パッチたちも囚われの身となってしまったことを意味していた――。
パッチたちは、〈ベスティアリ〉から脱出できるのか? 黒騎士の捕虜となったレンはどうなってしまうのか? 強大な力を手にした黒騎士の野望をはばむてだては? ファンタジー三部作の最終巻。怒涛のクライマックス。
パッチとハーメルンの笛ふきの因縁があきらかになるとき、すべての謎が解きあかされる。
内容説明
パッチとバルヴァーはだまってその場にすわり、レンのことを思った。彼女が生きていると信じて。瞬間移動した先は、特殊な獣たちの棲みかである“ベスティアリ”だった。はなればなれとなり、おたがいの生死を案じる仲間たち―。黒騎士の捕虜となったレンと再会できるのか?強大な力を手にした黒騎士の野望をはばむてだては?ファンタジー三部作の最終巻。怒濤のクライマックス。
著者等紹介
パトリック,S.A.[パトリック,S.A.] [Patrick,S.A.]
北アイルランド、ベルファスト出身。オックスフォード大学で数学を専攻。作家になる前は、ゲームプログラマーとして13年間働く。ほかの作品に、セス・パトリック名義で書いたホラースリラー、Reviverシリーズなどがある。本シリーズの1冊め『ドラゴンの来襲』が児童書としてはじめての作品。現在は、妻と2人の子どもとともに、イギリスのコーンウォール在住
岩城義人[イワジョウヨシヒト]
翻訳家。訳書に、『うみべのまちで』(BL出版、産経児童文化賞翻訳作品賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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