内容説明
禁断の曲をかなで、ティヴィスキャン城の奥深くに投獄された少年、パッチ。その城に、子どもを奪われた怒れるドラゴンの群れ“ドラゴンの暗黒”が、襲いかかる。それがすべてのはじまりだった―。パッチは自由になれるのか?世紀の大事件、ハーメルンの笛ふき事件の真相とは?今、運命が動き出す。
著者等紹介
パトリック,S.A.[パトリック,S.A.] [Patrick,S.A.]
北アイルランド、ベルファスト出身。オックスフォード大学で数学を専攻。作家になる前は、ゲームプログラマーとして13年間働く。ほかの作品に、セス・パトリック名義で書いたホラースリラー、Reviverシリーズなどがある。『魔笛の調べ』が児童書としてはじめての作品。現在は、妻と2人の子どもとともに、イギリスのコーンウォール在住
岩城義人[イワジョウヨシヒト]
富山県に生まれる。訳書に『軋む心』(白水社)、『うみべのまちで』(BL出版、産経児童文化賞翻訳作品賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆ひとこぶラクダちゃん☆
3
三部作の一作目です。舞台は『ハーメルンの笛吹き男』事件から10年後。男を捕らえたのは〈八人〉と呼ばれる笛吹きの先鋭です。「人間とドラゴンの子供を拐った男の目的は何なのか」がお話の見どころです。 音楽の力を魔法の様に使う笛吹き、魔法使い、ドラゴンやヒッポグリフ、ドラコグリフなど架空の生き物も暮らしています。主人公は13歳の笛吹きの少年、ネズミに姿を変えられた少女、ドラコグリフ。誰を信頼して良いのか、いつ足元をすくわれるのか、ずっとハラハラする物語になっています。とても面白かったです。 2025/03/20
HARU
1
「笛吹き」がれっきとした職業として重要な役割を果たすこの世界ではハーメルンの笛吹きは世界を揺るがす大スキャンダル.そしてお互い不干渉で共存するドラゴン界でも同一人物による同一事件は起きていた.その真犯人と真相をエリート笛吹きになり損ねた少年たちが暴く.きっとシリーズ化ですね.ずっとわくわくどきどき.一気に読めました.ただ真相が辛すぎるのと,作者はこの後の展開をうまく収められるのか心配.続きを早く読みたいです.2021/06/05
リーコ
0
面白かった。どうなっていくのか続きが気になる。2巻へ。2024/06/23