出版社内容情報
サーカスから逃げ出し、一本の笛と黒い馬を連れに放浪する少年シーラス。個性豊かな仲間たちとの出会い、悪どい大人との対決ー。自由な心と知恵と勇気を駆使して難関に立ち向かう、シーラスの痛快な冒険物語。●1976年・国際アンデルセン賞受賞作品 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
八角屋
4
すんごい久しぶりに再読。最初のシーラスは、ちょっとヤなやつだった。でも13歳がひとりで生きていこうと思ったら、多少ヤなやつにもなるか。2024/02/11
ペミカン
3
再読です。十年近く前だったか・・ 誰も借りていないような図書館本の掘り出しに嵌っていた頃に出会ったシリーズ。作者ボトカーさんが女性だったのを今度知った。体の不自由な人物が多く出てくるから、ジェンダーのくくりに入れられるのが少し不満。これはごく普遍的な人間ドラマだ。一人の少年が生きるためにどうしていったか。大事なことを誰かに教わり、より自分らしくより賢く、何より仲間とともに幸せになることの喜びをはっきり学んでいく道筋がすばらしい。ドイツで映画になる話は実現したのかな。2010/01/07
MIO
1
シーラスは綱渡り芸人の母とサーカスにいたが、母の恋人にサーベル呑みに仕込まれるのが嫌で逃げ出し、馬商人のバートンとの賭けに勝って黒い馬を自分の物にして旅をする。とても面白かった。主人公はまだ未熟だが大人っぽい。登場人物は悪人が多く、描写が細かく丁寧でリアリティーがある。特に精神描写が子ども向けとは思えず、マリアにしてもビン・ゴーヂックにしても、現実の厳しさが恐ろしくなるほどで児童書とは思えない。カワウソ猟師のアーロンがいい味だしていた。先がよめず、どうなるのか真剣に追ってしまう話だった。続きが楽しみ。2020/09/28
斑入り山吹
0
なかなか厳しい世界だ。シーラスの吉四六ぶりが爽快。2010/05/16
しんべえ
0
シリーズ1 次、シーラスとビンゴーヂック2019/08/27