評論社の児童図書館・文学の部屋<br> 怪物ガーゴンと、ぼく

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怪物ガーゴンと、ぼく

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784566011199
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

ザ・ガーゴンは哲学者で冒険家、そしてぼくのおばさんで家庭教師ー。ガーゴンとぼくの時をかけめぐる冒険の数々。ナポレオンやホームズ、ダ・ヴィンチまで登場。長年にわたり傑作ファンタジーを世に出し続け、2003年世界幻想文学大賞において特別表彰の栄誉に浴した作家が贈る、自伝的物語。   小学校高学年~

内容説明

ガーゴンだけが、ぼくを“透明少年”にしなかった…。長年にわたって傑作ファンタジーを世に出しつづけ、2003年の世界幻想文学大賞において特別表彰の栄誉に浴した作家が贈る、自伝的物語。

著者等紹介

アリグザンダー,ロイド[アリグザンダー,ロイド][Alexander,Lloyd]
1924年、アメリカのフィラデルフィア生まれ。高校卒業と同時に銀行のメッセンジャー・ボーイとなるが、1年ほどで辞め、地元の教員養成大学に入る。19歳で陸軍に入隊。第二次世界大戦に従軍し、除隊後、フランスのソルボンヌ大学で学ぶ。1955年、31歳のときに最初の単行本を出版。当初は大人向けの小説を書いていたが、児童ものを手がけるようになって作家としての評価がいっそう高まった。主な邦訳作品に、「プリデイン物語」全5巻(第5巻『タラン・新しき王者』でニューベリー賞)、『セバスチァンの大失敗』(全米図書賞)などがある

宮下嶺夫[ミヤシタミネオ]
1934年、京都市生まれ。慶応義塾大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

72
良かったです。少年と老婦人とのふれあいの物語。1920年代のフィラデルフィア。大病のため学校に行けなくなった少年デビッドは、老叔母のアニーに家庭教師になってもらうことに。いかめしく、近寄りがたいおばさんが最初は苦手だったが、次第にその人間性に惹かれていく……。少し風変わりな家族の様子をユーモアを交えながら、感傷的に描いた作者の自伝的児童小説。自分のことを「透明少年」と考えていたデビッドを、親族でただ一人だけ理解し、素朴な愛情をもって接するアニーおばさんの優しさがいい。ラストの二人のやりとりが素敵だった。2023/07/26

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

16
怪物ガーゴン?ギリシャ神話に登場する怪物ゴルゴンのことだそうです。なんと怪物ガーゴンというあだ名のおばあさんが、主人公の11歳のぼくの個人教授になるというので驚きと怖さがあります。両親にあまり手をかけてもらえないぼくは、風変わりな怪物ガーゴン(おばあさん)に心を開いていきます…。2020/08/17

がる 

5
ロイド・アリグザンダーの少年時代をベースにした自伝的小説。 ガーゴン、素敵でした。 彼女がいなければ、ロイドのたくさんの物語は生まれなかったのだろうなぁ。 ますますプリデイン物語が読みたくなりました。(図書館にない・・・)2012/07/19

NOYUKI

3
すごく、よかった。歳を重ねていくことの良さを、この歳になって読んだからかすごく感じた。酸いも甘いも嚼み分けて、って感じ。ゴーゴンが質屋で手に入れたお金でぼくとふたり、豪遊するところが好き。ぼくの妄想小説も面白かった。絡まった糸玉のエピソードも良かった。2018/11/27

timeturner

3
禁酒法時代から大恐慌あたりのアメリカの庶民の暮らしが生き生きと描かれている。ナポレオンやホームズやダ・ヴィンチが登場する妄想小説が挟みこまれているのも魅力。一粒で二度おいしい。2017/05/13

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