出版社内容情報
魔法使いにたのみ人間の姿に変えてもらった、猫のライオネル。喜び勇んで人間の住む町へやってきた。でも心は猫のままのライオネルには、とんちんかんなことばかり。そして町の騒動に巻きこまれて…。ユーモアとウィットいっぱい、人間になった猫のゆかいな冒険ファンタジー。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
144
この読み友さんの感想を見て読んでみました。猫が人間になってその世界にどっぷりつかっていいこともよくないことも経験していくさまが描かれて一種の成長小説のような感じで読みました。最後のもと猫とその飼い主のやり取りが非常に印象に残りました。2016/02/21
mocha
63
魔法で口がきけるようになった猫のライオネルは、あろうことか人間になりたいと言い出した。一日だけという約束で人間に変身したライオネルだったが…。人間の悪意を知らないとんちんかんなやりとりが可笑しい。うれしいと喉を鳴らしたり、膝に飛び乗りたくなったり、ねこらしい仕草にも思わずクスリ。だんだんと人間らしくなるライオネルは、子どもが大人になっていく姿を思わせる。神宮輝夫さんの訳がとてもいい。2015/08/15
jima
29
光村図書版小学校5年生の国語教科書の「この本、読もう」で35冊の本が紹介されていて、その中の1冊。登場人物が悪と善はっきりしていて、そのパターンの中で生き生き動く。人間は生まれながらに完全な人間ではなく、生きていく中でヒトになっていく。心が猫のままの主人公の発想がたのしい。2015/02/04
あーさん★まおりゅうにハマってるよ!(≧▽≦)
21
中学で読んだ本。
ののまる
11
人間はつとめてはじめて人間になるのだ、という哲学。2020/10/05