出版社内容情報
ゴムラスの月の宵、古い魔法の力が一番強くなるというー。コリンズとスーザンの兄妹が、魔法使いやイボ小人たちと力を合わせ、悪と戦う冒険物語。古いケルト文学に題材を求めたファンタジー 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norico
14
ブリジンガメンの続きのお話。前作で魔法の腕輪をもらってしまったスーザンが悪い魔法使いに狙われて。好きな要素満載だし、面白いんだけど、どっぷりとひたるまではいけないのは、地形とか悪い妖怪的なやつらの姿がイメージできないせいなのかなぁ。2018/12/22
mahiro
13
死霊に体を乗っ取られそうになったおかげでスーザンは「古い魔法」に触れアインヘリアーの騎士達を目覚めさせてしまう。この作品はブリジンガメンより一層土着の民間伝承の気配に満ちている。モリガンとの戦いにもキャデリンは自分の義務を越えて兄妹の援助はしないし、妖精、小人族も定めの中でしか動けない、最後は兄妹二人で戦いに挑む。イギリスの片田舎、古代からの地名、暗い森に荒野、ひっそり生きる古い者たち…私の心惹かれる物で溢れた作品、スーザンはいつか乙女達と往くのだろうか、寺島龍一さんの絵も好き。2024/05/31
ヴェルナーの日記
2
「ブリジンガメンの魔法の宝石」の続編となる。本作と前作の背景(バックボーン)となるファンタジー世界は、あとがきににも示されているようにイギリスのウェールズ地方の民間伝承によるものだと言う。この2冊の表紙裏には物語に登場する地図が描かれており、読者に想像力をかきたて易くなっていて好感が持てる。両作品とも、突然のように物語が終わってしまい、中には消化不良な印象を持つ人いるかもしれない。しかし視座は、あくまで少年・少女であり、物語の謎が残っている方が、世界観に奥行きをもった好例の作品といえよう。2013/12/29
さといも
0
「ブリジンガメンと魔法の宝石」の続編。よりイギリスの土着の伝説や妖精が際立っているが、その分読みづらい。2023/09/11