出版社内容情報
暗黒の王ナストロンドは世界支配のカギとなる、ある宝石を狙っていた。その宝石とは、スーザンが身に付けている宝石だった! コリンとスーザンが突然まきこまれた不思議な世界。魔法使いや小人、それに暗黒の王が入り乱れて戦うファンタジー小説。 小学校高学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
15
昔に図書館本で読んだがどうしても手元に置きたくて購入。コリンとスーザンの兄妹が親の都合でイギリスの片田舎に預けられるという設定は物語のお約束的イントロ。 土地を探險するうちに次々と不思議に出会う兄妹、そこは現在の人間と伝説の中に息づく古き者たちが共に生きている場所だった。重要人物の魔法使いも助けてくれるわけでもなく、兄妹は敵に追われ協力者の小人族と共にひたすら苦難の道をゆく地底の道のりは閉所恐怖症になりそう、終わりも余韻がないけど久しぶりに読んで満足。2024/05/30
Norico
14
伝説の魔法使い、小人や眠った騎士に、秘密の宝石。心惹かれまくりな感じだったんですが、人名や地名がなかなか頭に入ってこなくて、世界観に浸りきれなかった。2018/12/22
misui
8
天沢退二郎が本作に影響を受けたとのことで手に取った。ウェールズのとある丘陵地帯を舞台に世界の命運を左右する魔法の宝石の争奪戦が繰り広げられ、子供たちが地底や雪の中を魔法使いや小人からひたすら逃げるつらい旅が続く。指輪物語を狭い地方でやってる感じでそのハードさに驚いてしまった。ウェールズの伝説に取材した部分も謎めいていて良い。続きもなんとかして読みたい。2018/12/19
順子
7
ケルト語だかウェールズ語だか馴染みのない単語が多くて、人名だっけ?誰?地名なの?としばしば前を見返さなければならなかったが、後半は面倒になって気にせず読み進んだ。物語自体は面白く、こういうファンタジーは好みなんだが。再読すればもっと楽しめるのかも。2020/02/02
ヴェルナーの日記
3
「ナルニア物語」や「指輪物語」のように、著者ガーナーのファンタジー世界観を描いた作品。世界観が出来上がっていることで、物語を奥深いものとして、面白さを倍増させている。「ナルニア物語」、「指輪物語」と違い、異世界ではなく、「ハーリーポッター」のように現実世界(物語の中の現実)と地続きで、魔法使い(たぶんドルイド)や小人族(たぶんドワーフ)やうじむし族(たぶんゴビリン)や妖精が、一緒に住んでいる世界に設定している。しかし、閉所恐怖症の自分には、このミッション(冒険)を達成するのは絶対に無理だと感じた。2013/12/22
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