出版社内容情報
タランたち一党は、プリデイン国の興亡をかけ、死の国の王アローンに壮絶な戦いを挑む。そしてプリデインに新しい王がー。神秘と魔法にみちた神話的世界のなかに、人間のもつ愛や善の素晴らしさを描いた、アメリカの本格ファンタジー。●ニューベリー賞受賞 小学校中学年~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
3
自分用覚書 『ぼくたち負け組クラブ』 https://bookmeter.com/books/12341966 巻末リスト1/43 2020/11/06
熊野晶
3
(シリーズ全体の感想)過酷で現実主義的なファンタジー。説かれるのは指導者の心得。つまり公正であれ、無私であれ、謙虚であれ。だから嫌いなヤツでも美質があれば賞賛しなければならないし、自分よりどん臭い奴が上の立場にいたら、立ててあげたうえで全力でサポートしなければならない。このあたりは大人の私でも耳の痛い話ばかりだが、ましてやそれを要求されているのは単細胞なガキなのだ。それはキツいに決まっているが、それでも頑張って大人になろうと精進する姿がいい。スペシャリストではなくゼネラリストを目指す大人にも薦めたい。2009/11/30
ゆきえ
3
素晴らしい続き物は終わる時に満足感と共に別れの切なさを感じるものだけれど、これは物語の中でも最後に避けられない別れがあって余計に切ない。特にガーギの無垢な心かrの叫びには胸が締め付けられる。子供の頃最初に読んだときから、この物語はわたしの中で大切な存在であり、一緒に旅をしてきた大事な愛おしい仲間たちなのだ。2010/08/08
詩歌
2
「そして、ああ故郷へもどったら、うれしいでしょうねぇ」。フルダー&リーアン、カムバーック!2014/03/30
yesod
2
最後、タランが悩んだ末に選んだ道は、思いもよらなかったけれど、だんだんとそれ以外ないと思うほど、納得がいくように思えました。イギリスの伝説が根底にあるからか、いろいろな部分でロードオブザリングと重なるものがあります。壮大な物語。あまり知られていないのが残念。名作。2013/02/23