出版社内容情報
ネズミのチュー先生はうでききの歯いしゃさん。でも、きけんな動物のちりょうはしません。ところがある日、キツネのしんしが、いたむ歯をおさえてなきながらやってきた。かわいそうになった先生は…。キツネに食べられそうになるチュー先生。ぶじにちりょうは終わるのでしょうか? 幼児~
内容説明
チュー先生はうでききで、どんなむし歯もたちまちなおしてしまいます。こがらな体をいかして、ちりょうをするので、大きな動物には、とくに人気があります。でも、ネズミですから、きけんな動物のちりょうはしません。ところがある日、キツネのしんしが、いたむ歯をおさえてなきながらやってきました…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
294
ウィリアム・スタイグ作。スタイグは本書で全米図書賞、銀の絵筆賞(オランダ)を受賞しているばかりか、他の作品でもコールデコット賞、フェニックス賞を受賞するなど絵本作家としては輝かしい経歴の持ち主。本書は看板に「ネコやその他きけんな動物のちりょうはおことわり」と掲げているのにやってきたキツネ。はてさてチュー先生とおくさんの計略は…というお話。キツネはまたしても嫌われ者。もっとも、本書ではヤンワリとソフトではあるが。スタイグの絵が素晴らしい。中景もだが、アップでいっそう本領を発揮する。キツネの狡猾そうな⇒ 2024/09/12
Willie the Wildcat
84
何事も、「信用」が第一。どんな状況でも、責任を果たすのがプロフェッション。ただし、機転の利く奥様(支援者)がいればこそ、先生も仕事に専念もできるということ。正に、二人三脚!一方、(きつねの)不埒な心は伝わるんだろうなぁ。絵は、アメリカのコミック調。時代は2・30年代か・・・。良くも悪くもお気に入りのきつね。喜怒哀楽のわかりやすい表情が、キツネらしい?!2013/10/15
seacalf
73
うふふ、こういう絵本は読んでいて楽しくなるから好き。腕利きの歯科医のチュー先生は、患者の動物達の大きさに合わせて治療してくれる。しかもほとんど痛くないそうだ。羨ましいこと。ネコや危険な動物の診察は断っていたのだが、ある日痛みでぽろぽろ泣いているキツネ紳士が現れて・・・。細部までよく描かれているので絵を眺めるのも楽しいし、チュー先生と奥さまのやりとりも昔の海外ドラマを見ているようで、これも楽しい。かかりつけの先生が引退されてからは歯医者通いをサボっているのでチュー先生のところに通いたい。2022/04/01
Nat
52
懐かしの絵本シリーズ。これも良く考えると中々怖い本かもしれませんが、うちの子たちは結構お気に入りでした。チュー先生たちとキツネのやり取りを、ドキドキしながら聞いていました。2023/07/20
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
どんな大きな動物(危険な動物以外)でも歯の治療をする凄腕のチュー先生。奥さまのサポートもまた面白い。ある日歯の治療に来たキツネ。治療が終わったら、チュー先生を食べようと考えていたキツネ。でもそこは殺気を感じたチュー先生が一枚上手でした。2018/11/23
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