出版社内容情報
雨がふってきた。おねえちゃんとおとうとは雨具にきかえ、かさをさして外にでる。水たまりであそんだり、雨水の流れをみたり…。雨の中でいきいきと変化する、いつもとちがうせかい。すばらしい雨の一日を描いた、ことばのない絵本。●厚生省中央児童福祉審議会推薦 幼児~
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
167
家族がいて、大きな庭があって、菜園をして、小鳥やリスが集っている。それだけで人生は豊かに過ごせる。…雨が降れば、子どもたちの楽しみは更に増える。カッパを着て遊び回る。大きな水たまりを探して、地面を見つめると雨粒が水面に沢山の円を描いている。水滴はクモの巣や松の葉先を輝かせる。雨宿り中の猫、小川に浮かぶ鳥の親子。…雨上がり、夜明けとともに小鳥は水浴びを始める。木も花も、リスも犬も、昨日はびしょ濡れになった子どもたちも、幸せのひとときを過ごしている。ここはどこにでもある特別な場所。楽しみ方を教えてくれる絵本。2021/06/19
ままこ
96
今の季節にぴったり。雨を楽しむ好奇心旺盛な姉弟の様子が生き生きと描かれている字のない絵本。絵から雨音が聞こえてきそう。雨に濡れた蜘蛛の巣、動物たちのこんな所に雨宿り。ずぶ濡れお風呂上がり男の子の半ケツが(笑)雨上がりの庭も素敵。2021/06/18
Kawai Hideki
86
言葉の無い絵で、雨の叙情と楽しみをく。ある晴れた日、姉弟が庭で遊んでいると、ポツポツと雨が。たちまちどしゃ降りに。あわてて家に戻ると、着替えてカッパ、雨傘を装備し、改めておでかけ。雨の景色を楽しむ。泥んこになって家に帰っても、まだ雨はやまず。姉弟が眠りにつくと、夜中のうちに雨はあがって…どろんこでもにこやかに迎えてくれるお母さんが印象的な絵本。2015/09/12
Willie the Wildcat
86
ここのところ、雨季のように連日スコールのシンガポール。「雨の日に、こんなことできれば楽しいかもね!」などなど、会話を楽しむ。文字がない分、色々な想像をしながらの会話。子供は”楽しみ”を見つける天才だもんなぁ、といつも感心する。温かい家族、姉弟。自然、生き物を慈しむ。”雨”がテーマなのに、どこか明るく、楽しい印象が残る。2012/10/21
greenish 🌿
76
【児童書・絵本で寄付しましょう♪】【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№043 イラストレーター、ピーター・スピアー作品の中でも人気の高い言葉のない絵本 ---《Rain 物語は雨から》姉弟が仲良くお庭で遊んでいると雨がポツポツ降ってきて・・・。レインコートとレインブーツで準備万端、雨の中に駆けて行く。水たまりにジャンプ、くもの巣にキラキラ雨の滴、車の水しぶきだって笑っちゃう。ピチピチ・チャプチャプ・ランランラン♪って姉弟の歌が聴こえてきそうなくらい、躍動感溢れる愉しい絵本です。2014/06/21