出版社内容情報
「はじめに」より
日頃、皆さんは子どもとどうやってコミュニケーションを取っているでしょうか。赤ちゃんは泣くだけ。もともと人間は言葉を持って生まれてきません。ですから、泣き方や顔色、様子で思いを察することしかできません。(中略)子どもの思いをくみ取って、心のコミュニケーションを取っていくのが保育といっても過言ではないでしょう。
同僚や保護者とのコミュニケーションはどうでしょう?
子どもとは違って言葉も文字も使えるから関係はスムーズにいくかというと、そうもいきません。命を預かる、預けるという大事な関係にあって、事務連絡だけではうまくいくはずがありません。その人の声、話し方、表情などを通して、メッセージは発信されています。子どもと同じですね。相手の話に耳を澄ます、自分の気持ちを発信する…。お互いのやり取りを通してこそ信頼関係が育っていくのですから手間も時間もかかります。残念ながら関わりなくして関係は生まれません。本書をコミュニケーションのきっかけに、一歩前に踏み出すためのヒントにしていただけたらうれしいです!(柴田愛子)
内容説明
コミュニケーションが大事って言われても…。実際、どうすればいいの?保育のエッセンスをちりばめた、短編のエピソードがいっぱい!なるほど、それでいいのね!と心がすっと軽くなります。りんごの木・柴田愛子先生の、心を込めた日常が1冊になりました。日頃のコミュニケーションに、きっとプラスになることでしょう。
目次
第1章 子どもとのコミュ力(入園したての子どもたちに;ひとりぼっちで大丈夫?;いい子なんだけど、表情が楽しくなさそう ほか)
第2章 保育者とのコミュ力(話し下手だけど、うまく伝えたい;周りの顔色ばかり見て保育している自分が嫌;失敗が怖くて挑戦できないときには ほか)
第3章 保護者・地域とのコミュ力(日々精一杯の親の不安が和らぐ声掛け;子どもの思い、親の思い、保育者の思いをつなげたい;保護者に伝えたいことをきちんと伝えるコツ ほか)
著者等紹介
柴田愛子[シバタアイコ]
東京生まれ。幼稚園勤務やOLを経て、1982年「りんごの木」を発足。保育の傍ら、講演、執筆、メディアでも活躍中。おとなと子どもの気持ちのいい関係を目指している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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