内容説明
どんなに幼くても、人間は自分を認め、自分を真剣に見つめてくれる人を敏感に嗅ぎわけます。その意味で、保育所・幼稚園において幼児一人ひとりがその子らしさを発揮していくためには、一人ひとりを信頼し、ありのままを受け止める視線を持った保育者の存在がきわめて重要になります。そこで本書では、そうした幼児をありのままに受け入れ、幼児が自然体で繰り広げる自由な発想の生活をきちんと見届け、幼児の世界のわずかな揺るぎも感知し、幼児と同じ時間帯を流れていくことをめざした保育・保育者の在り方について考えました。その中心は、「保育がみえる」「子どもがわかる」とはどのようなことなのかを具体的実践を通して討議し、深めたものです。さらに、その討議の中で、保育の原点とするべき「学び」についても考えました。
目次
第1章 親の願いと保育者の願い
第2章 子どもは輝く夢だ
第3章 幼児にとって保育者は必要か
第4章 知的教育と情操
第5章 幼児にとって知的生活とは
第6章 子ども達の遊びと学習
第7章 幼児期の学びと保育の原点
第8章 幼児教育とカウンセリング・マインド