内容説明
ゆきがこんこんこんこんふって、くすのきだんちはゆきにすっぽりつつまれました。いたちのゆうびんやさんが、てがみをどっさりとどけにきました。
著者等紹介
武鹿悦子[ブシカエツコ]
1928年、東京都生まれ
末崎茂樹[スエザキシゲキ]
1948年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
202
みんながみんなのために。寒い季節が訪れたのなら自分のことだけを考えていても上手くいかないから。こんこんと降り積もって辺りが真っ白に覆われたら、お互いを支え合わなければなかなか生きていけないから。想いのこもった手紙を届けたり、温かなスープを配ったり。本を読んでいるならひとりにして、静かに眠る仲間はそっとしておいて。晴れわたる朝空の下、大きなくすのき団地をみんなで見上げて嬉しそうにしている。雪だるまの贈りものは自分のためにも誰かのためにもあるもの。忘れてしまうこともあるけれど、笑い合えるって本当に素敵なこと。2023/02/11
annzuhime
56
図書館本。4歳8ヶ月の次女がチョイス。次女が大好きなくすのきだんちシリーズ。理由はかえるさんも住んでいるから。今回も喜んで借りてきたけど、表紙をよく見るとかえるさんの住む部屋には電気がついていない!だって雪の中ですからね。かえるさんは春までお休みですよね。ちょっと残念そうな次女。次女もかえるさんと同じで春が待ち遠しいようです♡小学1年生の長女はおさるの大工さんの仕事ぶりに感激していました。2021/01/05
かおりんご
48
読み聞かせ(197)くすのきだんちに、冬がやって来ます。みんな暖かい気持ちの住人で、読んでいてほっこりします。クリスマスパーティーかな?なんて言いながら読みました。2014/11/13
momogaga
37
【大人こそ絵本】コミュニティを明るくするには?身近な人を幸せにするには?この絵本にはその回答があります。老若男女の人に読んでもらいたい。2024/11/30
ぼりちゃん
37
思いやりや優しさ。よく口にしたり目にする言葉ですが、具体的にどんなことなんだろう。 雪がこんこん降って、すっぽり白雪に包まれたくすのきだんち。だんちの中は、誰も言葉に出さないけれど思いやりや優しさがあふれています。「私が、私が」とは誰もアピールしていない、口にしない。その分、思いやりや優しさはじんわりとたしかな温もりをもって伝わってきます。相手やまわりへの思いやりについて、嫌味なく考えたり話せる良い絵本でした。言葉をまだたくさん持たない分、子どもたちの優しさは私たちの心によけいに強く響いてくる気がします。2021/02/11