内容説明
はくちょうと少年の心温まる静かなお話。児童文学の巨匠コンビがおくる幻の絵本。
著者等紹介
花岡大学[ハナオカダイガク]
1909年、奈良県生まれ。僧侶でもあり、仏教教典に基づいた仏典童話を数多く創作した。『かたすみの満月』で小川未明文学賞奨励賞受賞、『ゆうやけ学校』で小学館文学賞を受賞した。1988年、没
柿本幸造[カキモトコウゾウ]
1915年、広島県生まれ。小学館絵画賞を受賞。1998年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
70
優しいお話。郷愁を誘う柿本幸造さんの絵がとてもいい。雪の降る小さな村で、おじいとおばあと暮らしているおさむ。ある日、鉄砲に撃たれた一羽の白鳥を見つけます。おさむは白鳥の手当てをしてやり、すっかり仲良しになるのですが……。雪の降る村の風景も、おさむとおじい、おばあの表情もいいなあ。柿本さんの描く世界に引き込まれます。ラストはほのぼの。2023/02/20
ぶんこ
46
おじいとおばあと暮らすおさむ。ある日鉄砲で撃たれて傷ついた白鳥を保護します。太郎と名付けて、元気になった白鳥が仲間と一緒に飛び立てるように仲間の元へ。そして飛び立っていった太郎。1年後に戻ってきた時には子ども連れ!太郎はお母さんだったのです。1羽の白鳥との縁が家族となって増えていく。温かい本でした。2023/03/12
♪みどりpiyopiyo♪
26
やまかげの ちいさなむらに、ふゆが やってきました。まいとし みずうみへ、はくちょうが きます。おさむは そのひを まちかねていました。… ■なんとも愛らしい白鳥さんとちびっこの表紙に惹かれて手に取りました。山陰地方かな? 西日本風な言葉が柔らかく、雪の日の薄明りのような柔らかな絵が 本当にそこで見守っているような心地になります。■花岡大学さんと柿本幸造さん、児童文学の巨匠だとか。野生動物と人間の交流のお話ですが、人間が立ち入りすぎないのが とても好ましく感じました。(1987年『おはなしひかりのくに』)2017/12/28
anne@灯れ松明の火
22
南の隣市で。柿本さん追っかけ中。物言わぬ動物とだって、心は通じ合う。おさむくん、良かったね。しみじみで終わるかと思ったら、最後に笑わせてくれた♪ 柿本さん、動物の絵が素敵だけど、子どもの絵もいいな~^^2015/10/27
マツユキ
18
白鳥が帰ってくるのを心待ちにしている少年。一年前、少年は怪我した白鳥を手当し、仲良くなっていた…。心温まるお話で、笑いも温かい。よくある話のようですが、実際あまり読んだことないかも。こういうエホンを大切にしたいです。絵も可愛い。2023/12/31
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