内容説明
メダカにアメリカザリガニにナマズ、アメンボ、ゲンゴロウ…いっぱいのいきもの、それに子ども達が集まるエネルギッシュな夏の池。この池では…。
著者等紹介
塩野米松[シオノヨネマツ]
1947年秋田県角館町生まれ。東京理科大学卒業。作家。各地を旅して歩き、職人や魚師などの聞き書きを中心に発表
村上康成[ムラカミヤスナリ]
1955年岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルド・ライフ・アート、オリジナルグッズなどのグラフィック関連やエッセイ等で独自の世界を幅広く展開している。「水ぎわ族」を自称する自然派アーティスト。1986、88、89年ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、1991年ブラチスラバ世界絵本原画展金牌など受賞を重ねる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
79
夏の池を巡るドラマを、上下左右、人、魚、ザリガニ、ナマズのあらゆる視点から追うダイナミックな絵本。青い空、白い入道雲、池に急ぐ子供達。池の上にはアメンボ。水中には魚たち。いばりんぼのザリガニ、立派なヒゲのオオナマズが登場したかと思うと、子供の大きな足が、がばーんと水底に乱入。水上と水中がつながった瞬間の描写が良い。続いて、魚網がばさっと入ってきて、小さなメダカは囚われの身に。慌てるメダカの気持ちをよそに、男の子は女の子へメダカをプレゼント。事件の後の水の中。メダカを連れ帰った女の子。メダカの運命は。2016/06/26
momogaga
35
【大人こそ絵本】夏、子供たちは、お池で魚釣りに夢中。しかし、お話しのメインは、お池の中の過酷な生存競争。読後に沁み沁みと考えさせられました。2023/08/24
yuzuriha satoshi
29
ここで話題に出たので読み直しました 池で川で海で こどもたちは小さな生きものと出会うのです その機会を彼らと遊んだ経験のない大人が取り上げてはいけません 絵本の中の世界だけで終わらせないで子どもと一緒に出かけましょうー2013/11/12
gtn
26
小さなメダカを手に入れたい。そのメダカを誰かに上げたい。でも独りぼっちで寂しそうだから放してやりたい。いろんな思いが移ろう暑い夏の田舎の池。2020/09/22
たーちゃん
24
夏真っ盛りの池。虫が飛んでいたり、池の中の生き物たちが活発に動いていたり。息子は思いっきり虫採りが出来る夏を楽しみにしています。2021/11/27