内容説明
本書は「科学は生物の仕組みを明らかにし、生物の仕組みは科学を歩ませる」という視点から書かれた、新しい生物学の教科書である。関連するノーベル賞や科学史などを取り上げながら、生物を構成する核酸、アミノ酸などの有機低分子から地球規模での炭素循環経路まで、幅広い内容について簡潔に説明している。さらに、近年発展著しいシステムバイオロジーやバイオミメティックスの研究の一端も紹介する。現代社会で生きるために必須の生物科学の素養を身につけることができる最適な書である。
目次
地球における生命誕生と進化のシナリオ
顕微鏡が明らかにした細胞のすがた
生命を形づくる有機高分子の秘密
遺伝子の変異と進化の中立性
エントロピーの増大にあらがう生命
無限のエネルギーを生み出す光合成
ミトコンドリアにひそむ二面性
遺伝子組換えがもたらす新しい世界
生命現象を読み解くシステムバイオロジー
がん化を防ぐ細胞周期の門番〔ほか〕
著者等紹介
木内一壽[キウチカズトシ]
1980年名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了。岐阜大学科学研究基盤センター特任教授、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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