内容説明
本書は、熱帯の気象や土壌などの環境、耕地生態系における物質の循環や熱帯農業の形態、熱帯各地の農業を概説するとともに、主要な熱帯作物や資源植物の生産生態、環境ストレスに対する成長反応や病虫害、および国際農業協力について最新の研究事例を交えて解説した書である。熱帯で栽培・利用されている作物群の現状や、熱帯地域における作物栽培、関連産業等の活力にあふれる実態について、適宜コラム欄を設けるなどして、いきいきと伝えられるように工夫されている。熱帯における地域資源の保全と持続的利活用による生産安定化の技術開発に向けた要件を学ぶ学習書として、農学・環境科学および関連分野を学ぶ大学院生、あるいは研究者・技術者にとって専門への架け橋となる絶好の入門書である。
目次
熱帯の気候と自然環境
熱帯の土壌
農業形態の発展と展開
農耕文化圏と熱帯各地の農業
熱帯の稲作
熱帯の畑作
熱帯園芸
工芸作物
熱帯の植物防疫
環境ストレスと農業生産
熱帯農業と国際協力
著者等紹介
江原宏[エハラヒロシ]
1990年岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程単位取得退学。1991年学術博士(岡山大学)。三重大学生物資源学部助手。2000年三重大学生物資源学部助教授。2007年三重大学大学院生物資源学研究科教授。2015年名古屋大学農学国際教育協力研究センター教授。2017年名古屋大学アジア共創教育研究機構教授
樋口浩和[ヒグチヒロカズ]
1997年京都大学大学院農学研究科熱帯農学専攻博士後期課程単位取得退学。1997年京都大学大学院農学研究科助手。1999年博士(農学)(京都大学)。2007年京都大学大学院農学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。