内容説明
今日の生物学の研究対象は、分子や細胞レベルの生命現象から、種の進化や生態系といったマクロな観点まで、きわめて広い範囲にわたっている。本書はその全体を概観できるように99項目を選び、各項目を見開き2頁に収めて簡潔な解説を加えたものである。基礎的な知識から最新の研究成果まで、多くの図を用いながら、わかりやすく説明している。三訂版にあたっては、生命の暗号である“ゲノム”の解読が生物学分野にもたらした数々の研究成果に基づいて内容を追加・修正し、また環境問題や種の絶滅など社会的に関心の高い生態学分野に数項目加筆した。大学基礎課程の学生や短大生が楽しみながら現代生物学の全体像を把握するのに適した教科書である。
目次
1 生物学のあゆみ―生物学はどのように進歩したか
2 細胞―自己複製する生物単位
3 生命活動とエネルギー
4 生体の機能―からだの各部はどんなはたらきをしているか
5 ホメオスタシス―からだの諸機能の統合と調整
6 遺伝―生物の設計図とその展開はどうなっているか
7 発生―からだはどのようにしてできるか
8 進化―簡単な生き物から複雑な生き物へ
9 生態―生物と自然のかかわり
著者等紹介
石原勝敏[イシハラカツトシ]
1957年東京大学大学院生物系研究科博士課程退学。埼玉大学名誉教授、理博
浅尾哲朗[アサオテツロウ]
1970年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。聖マリアンナ医科大学名誉教授、理博
団まりな[ダンマリナ]
1968年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。1997年大阪市立大学教授。階層生物学研究ラボ研究員、理博
山口征矢[ヤマグチユクヤ]
1974年東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了。東京水産大学教授、理博
弥益恭[ヤマスキョウ]
1987年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。埼玉大学教授、理博(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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