内容説明
1982年の初版発行以来、大学初学年向けの生物学の教科書として全世界で高い評価を得ている名書“BIOLOGY”の第7版である。あらゆる生命現象を進化とゲノムサイエンスの視点でとらえ、生命の起源とその広がりの理解を目指す。上巻では、まず生物とは何かを定義し、生命の最小単位である細胞について最新の分子生物学の基礎から説き起こして解説する。続いて、遺伝様式や遺伝子とその働きを説明した後、生物の進化や生命の起源について詳説する。
目次
1 生きものとは(生物学とは;分子の性質;生命の化学的基礎;生命の起源と初期の進化)
2 細胞の生物学(細胞の構造;膜;細胞間の相互作用;エネルギーと代謝;細胞はどのようにエネルギーを獲得するか;光合成;細胞はいかに分裂するか?)
3 遺伝と分子の生物学(有性生殖と減数分裂;遺伝の様式;DNA:遺伝物質;遺伝子とその働き;遺伝子組換え技術;ゲノム;遺伝子発現の制御;発生の細胞機構;がんの生物学と細胞操作技術)
4 進化(集団における遺伝子;進化の証拠;種の起源;ゲノムと発生機構の進化)
著者等紹介
レーヴン,P.[レーヴン,P.][Reven,Peter]
ミズーリ植物園の園長であるとともにワシントン大学のEngelmann植物学教授職にもある。米国科学アカデミー会員、全米研究評議会委員そしてMacArthur財団フェローおよびGuggenheim財団フェローとして著名である。植物学の研究や熱帯の保全に対して、米国国家科学賞をはじめとする多くの顕彰や賞を授与されている
ジョンソン,G.[ジョンソン,G.][Johnson,George]
セントルイスにあるワシントン大学において生物学の名誉教授である。そこで遺伝学と一般生物学を30年にわたって教えてきた。また、ワシンシン大学医学部の教授として、集団遺伝学および進化の研究に携わっている
ロソス,J.[ロソス,J.][Losos,Jonathan]
ワシントン大学生物学教室の教授で、学部学生向けの環境科学プログラムの委員長も務める。進化生物学者としてトカゲの適応放散の型および進化的な多様化に的を絞った研究を進めている。優秀な若手進化生物学者のためのTheodosius Dobzhanksy & David Starr Jordan賞も含めていくつかの賞を受賞している。現在編集主幹を務めているAmerican Naturalistは進化生物学、行動学および生態学を統合する一流誌である
シンガー,S.[シンガー,S.][Singer,Susan]
ミネソタ州ノースフィールドにあるカールトンカレッジの生物学の教授で、基礎生物学、植物学、植物発生学および発生遺伝学を18年にわたり教えてきた。研究対象は顕花植物の発生と進化である。全米研究評議会では学部学生のための科学教育委員会委員を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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