内容説明
ゲノム‐プロジェクト研究をはじめとする最近の生命科学の成果は、医療や産業に大きな変化を与えるとともに、生命観や倫理観にも深い変革を迫っている。本書は、このような研究の進展が生物学にもたらした点を重視し、ゲノム(DNA)に基礎をおいて体系的に構成し直した新しいタイプの生物学の教科書・参考書である。遺伝子やタンパク質の配列情報がもつ意味、クローンや生殖医療、地球環境問題、プロテオーム解析、生命倫理など最新の話題に触れながら、生物学全般について解説している。
目次
第1部 生命の階層をつらぬくゲノム(生命とゲノム;生命情報とその取扱い;生物の多様性と階層的分類 ほか)
第2部 ゲノムと遺伝子産物の多様性(ゲノムの構成;可溶性タンパク質と代謝;膜タンパク質と神経伝達 ほか)
第3部 ゲノムの冒険(進化;ヒトの器官系と健康;生態系と環境問題)
著者等紹介
坂本順司[サカモトジュンシ]
1979年大阪大学理学部生物学科卒業。1984年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。1985年東海大学医学部助手。1989年米国アイオワ大学医学部研究員。1992年九州工業大学情報工学部助教授。現在に至る
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