内容説明
本書は「生命とはなにか」が理解できるよう、生物学の基礎的知識をわかりやすくコンパクトにまとめたものである。生命の基礎が細胞にあることに注目し、まず、細胞の構造やその働き、これらに関わる物質などについて説明した後、中心物質であるDNAを遺伝のしくみとともに詳しく解説する。さらに、細胞の起原とともに現在の生物相となった進化の道筋について述べ、バイオテクノロジーなどの科学技術についても言及する。高校で生物を専攻していない学生でも十分理解できるよう、ストーリーを立てて書き進めているので、大学基礎課程で生物学を学ぶ学生にとって好適な書である。
目次
1 生命とはなにか
2 生命の単位は細胞である
3 細胞はどのようにでき上がっているか
4 生命は分業からなりたっている
5 細胞生命を支える物質
6 生命はDNAに支配されている
7 生きるにはエネルギーが要る
8 生命の起原と進化
9 生命科学と暮らし
10 エピローグ―自然には秩序がある