出版社内容情報
これから技術者となる学生向けに書かれたテキスト。事故・不祥事がなくならない理由を考察し、安全・安心を実現するための有益な考え方と具体的な手法が身につけられるように数多くの事例から平易に解説する。
内容説明
誰もが良心をもち、法律や社会のルールを承知しているにもかかわらず、なぜ人々に危険・不安をもたらす行為が繰り返されるのだろうか。本書では、この疑問を解決するために、「~するべからず」「かくあるべき」といった記述は必要最小限に抑えて、安全倫理という視点から、事故・不祥事がなくならない理由を考察し、技術者の責務と多様な価値観を知ることの重要性を理解する。さらに、社会の安全・安心を実現するための有益な考え方と具体的な手法が身につけられるように、数多くの事例をまじえて平易に解説する。これから技術者をめざす学生やコンプライアンスと顧客の安全・安心を重視する企業の社員研修に好適な書である。
目次
1 技術者と安全
2 技術者の責務とユーザー(社会)の声
3 安全に対する感性を磨くために
4 リスクアセスメント
5 コミュニケーションの重要性
6 人間の心理と特性
7 安全倫理の実践
8 公益通報(内部告発)と技術者
著者等紹介
片倉啓雄[カタクラヨシオ]
1958年大阪府生まれ。1982年大阪大学工学部発酵工学科卒業。1984年大阪大学大学院工学研究科発酵工学専攻博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻准教授、農学博士(東京大学)
堀田源治[ホッタゲンジ]
1953年福岡県生まれ。1978年九州工業大学工学部第二部機械工学科卒業。現在、有明工業高等専門学校機械工学科教授、技術士(機械部門)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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