内容説明
本書は、音響についての物理学的基礎から音響機器や身近な応用例までを解説した教科書である。できるかぎり初学者にも理解しやすいように、音響を学ぶに際してぜひ必要となる振動や波動の極めて基本的な事柄から出発し、波動方程式の複雑な解法は避け、音波の本質を理解することを重視している。音響応用については、音声分析・合成の技術、電気回路による音響振動を表す方法、そしてオーディオ機器の基本まで段階的に理解できるように構成されている。今日、ますます重要になっている音環境、生活と関連する音楽技術について述べ、超音波とその応用についてもふれている。
目次
1 音響エレクトロニクスを学ぶにあたって
2 振動の基礎
3 音波の伝搬
4 聴覚と音声の科学
5 電気・機械・音響系のアナロジー
6 音響機器とオーディオ装置
7 音環境と騒音
8 音楽の技術
9 超音波とその応用
著者等紹介
大賀寿郎[オオガジュロウ]
1964年電気通信大学通信機械工学科卒業。現職、芝浦工業大学工学部教授・工学博士
鎌倉友男[カマクラトモオ]
1976年名古屋大学大学院博士課程修了。現職、電気通信大学電気通信学部教授・工学博士
斎藤繁実[サイトウシゲミ]
1976年東北大学大学院博士課程修了。現職、東海大学海洋学部教授・工学博士
武田一哉[タケダカズヤ]
1985年名古屋大学大学院博士前期課程修了。現職、名古屋大学情報科学研究科教授・博士(工学)
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