内容説明
超微細化技術の進歩に伴い、LSI設計では配線の設計・解析が重要な課題となっている。本書は、配線に関る物理的・数学的な基礎理論から、実際のLSI設計への応用まで、実践的に役立つ内容に絞って解説したものである。前半では配線設計に関する現状の問題、例えば配線長に伴う遅延時間やタイミングの問題についての分析ツールを、実証的なデータを用い、基本的な回路理論から出発して丁寧に解説し、後半ではLSI設計の具体的アルゴリズムについて説明している。LSI設計に興味をもつ大学院生や研究者、そして何よりも現場設計技術者に極めて有用な書である。
目次
1 はじめに(本書の概要)
2 配線モデル
3 デバイスモデル
4 配線の解析技術
5 オンチップ配線のインダクタンスと誘導性結合
6 配線の合成:概要と静的なトポロジー最適化
7 概略配線トポロジーの合成
8 マルチソースネットの最適化
9 タイミングを考慮したMaze配線方法
著者等紹介
小野寺秀俊[オノデラヒデトシ]
1983年京都大学大学院博士課程退学。京都大学工学部助手。1984年京都大学工学博士。1990年米国カリフォルニア大学客員研究員。1992年京都大学工学部助教授。1999年京都大学大学院情報学研究科教授
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