内容説明
本書は、中年期、老年期、それぞれの段階における心理的・社会的な課題や問題、さらには心理臨床的支援について、現代的な幅広い視点から解説した教科書である。人生の折り返しから生涯を完結するこの時期に抱える身体疾患や心の問題について、事例を交えて詳しく解説する。中年期のうつ病や自殺の問題、老年期の心理的な課題や病理の実態、さらには、死の受容や認知症高齢者への心理支援などにおける問題点や留意点にも言及している。中年期・老年期の心理臨床について学んでいこうとしている大学生、院生、さらには臨床の実践をすでに始められた人に、是非とも一読をお薦めしたい書である。
目次
第1部 中年期(中年期の心理と課題;中年期の問題と病理;社会人・家庭人としての課題と病理;中年期における心理療法;中年期の危機と創造)
第2部 老年期(老年期の臨床心理の概観;老年期の心身の課題と病理;老年期をめぐる心理療法と心理的支援;死の臨床について)
著者等紹介
永井徹[ナガイトオル]
1978年横浜国立大学教育学部心理学科卒業。1984年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了、東京都立大学助手、助教授、教授を経て、首都大学東京都市教養学部教授、臨床心理士、文学博士
田中信市[タナカシンイチ]
1989年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退、同大学助手、東京国際大学講師、助教授を経て、東京国際大学臨床心理学研究科教授、臨床心理士、博士(心理学)
下川昭夫[シモカワアキオ]
1998年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、東京都老人総合研究所流動研究員、東亜大学大学院助教授、東京都立大学助教授を経て、首都大学東京都市教養学部准教授、臨床心理士、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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