内容説明
わが国は世界に類をみないスピードで高齢社会となり、100歳を超える高齢者の増加も注目されている。このような現状において、高齢者の心理特徴の基礎的知識を学び、理解することの必要性が高まっている。本書は高齢者の身体疾患と老年症候群、認知症や気分障害などの精神疾患、また加齢と記憶・知能・人格面などに関する最新の知見を加えて、現代社会に生きる高齢者の心理機能を幅広い視野からわかりやすく解説したテキスト・参考書である。さらに、高齢者の状態を客観的に理解するために必要な各種検査法、高齢者の介護や援助に役立つ心理療法についても詳しく紹介する。
目次
高齢者心理学研究の歴史
高齢社会の到来
高齢期の健康、身体疾患
高齢期の精神疾患
高齢期の感覚、知覚機能の加齢変化
高齢者の記憶
知能と加齢
人格と加齢
高齢期の適応
高齢期の家族
高齢期の対人関係と社会生活
死と死にゆく過程
高齢者を対象とした認知、知能・記憶機能の測定
高齢者を対象とした人格、精神健康の測定
高齢者を対象とした心理療法
著者等紹介
下仲順子[シモナカヨシコ]
1964年関西学院大学文学部心理学科卒業。1966年同大学院文学研究科修士課程修了。1968年大阪府立公衆衛生研究所研究員。1973年東京都老人総合研究所心理学部門研究員。1997年同研究部長。2000年文京女子大学人間学部教授。現在、文京学院大学人間学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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