内容説明
患者の症状が心理的要因によるものなのか、器質的原因によるものかの判断は、適切な治療を進める上で極めて重要である。本書は、これらを見分けるための手がかりやチェックポイント、臨床的に陥りやすい落とし穴、薬剤の副作用などについて、症例に基づき実際の診断の際に役立つように平易に解説する。判断が難しいとされる老年期の可逆性痴呆や小児期の精神症状と行動障害についても言及した。最後に、実際の診察場面を想定し12の症例をあげ、診断のポイントを練習問題形式で紹介する。
目次
外観が本質的なものを欺く
神経系の構造
臨床的に陥りやすい落し穴
第一段階―脳症候群によく注目せよ
器質性精神障害を見分けるためのさらなる手がかり
臨床の場での器質性の精神症状についての鑑別診断法
精神症状を呈する4つの主要な身体疾患
薬剤による器質性精神障害
身体化―ものごとの別の側面
老年期と小児期〔ほか〕
著者等紹介
吉牟田直[ヨシムタスナオ]
医療法人仁心会松下病院院長(医学博士)。志学館大学非常勤講師
吉牟田直孝[ヨシムタナオタカ]
医療法人仁心会松下病院副院長(医学博士)
高山巌[タカヤマイワオ]
九州保健福祉大学教授(医学博士)
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