内容説明
本書は行動分析学と学習心理学の知見を実証的データをもとにまとめた“行動”ガイドブックである。まず、行動についての基礎知識を紹介したのち、レスポンデント行動とオペラント行動など、生物の行動に共通する基本法則を丁寧に解説する。そのうえで、言語行動、選択行動、迷信行動、模倣行動、協力と競争行動といった、人間社会におけるより複雑な事象を読み解く。人間の活動の土台であり、“こころ”と密接な関わりをもつ“行動”に焦点をあてることは、より豊かな人間理解を深めることになるであろう。改訂にあたり、新たな研究成果を盛り込み、よりわかりやすい記述になるよう心がけた。心理学関連分野の学生や、教育、福祉、心理臨床、産業などヒューマンサービス領域での仕事を目指す人にとって好適な書である。
目次
第1部 行動についての基礎知識(序論;人間は生体である ほか)
第2部 レスポンデント行動(レスポンデント条件づけ;レスポンデント条件づけの諸現象 ほか)
第3部 オペラント行動(オペラント条件づけ;行動の獲得と維持、消去 ほか)
第4部 オペラント行動研究の展開(選択行動;迷信行動 ほか)
著者等紹介
小野浩一[オノコウイチ]
文学博士。1969年慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科心理学専攻卒業。1975年駒澤大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程満期退学。1985年文学博士(慶應義塾大学)。1997‐03年日本行動分析学会理事長。現在、駒澤大学文学部心理学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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