内容説明
極端な降水による大規模な洪水や異常な乾燥による広範囲の森林火災などの自然災害を目の当たりにして、地球環境の持続可能性を危ぶむ声が広がっている。このような状況下で、大学生が環境について科学的に学ぶことは、ますます重要になってきている。本書では、地球環境の成立過程と現状を知り、その環境に対して人類の活動が与える影響を理解し、それらをもとに、今後の科学技術を担う技術者としての素養を身につけることを目標に掲げている。特に、物質とエネルギーという観点から地球環境の問題にアプローチし、そのために必要な「化学」の知識と原理をわかりやすく解説する。
目次
1 地球環境の成り立ち
2 大気の化学と大気汚染
3 水の化学と水質汚染
4 オゾン層の破壊と保護
5 気候変動
6 エネルギー資源と持続可能性
7 ごみとリサイクル
8 化学物質の管理とリスクの考え方
著者等紹介
中村朝夫[ナカムラアサオ]
1982年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。現在、芝浦工業大学名誉教授、博士(工学)
村上雅彦[ムラカミマサヒコ]
1990年立教大学大学院理学研究科化学専攻博士後期単位取得満期退学。現在、日本大学理工学部教授、理学博士
沖野龍文[オキノタツフミ]
1993年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。現在、北海道大学大学院地球環境科学研究院教授、博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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