内容説明
本書は、素粒子物理学の基礎から最先端の理論・実験までをわかりやすく解説した入門書である。数式による理解とは別に、なぜそう考えるのか、素粒子物理学の描像と日常の世界とをいかに結びつけるのかを、直感的に理解できるよう説明する。改訂にあたって、近年のメイントピックであるヒッグス機構、フレーバーとニュートリノの物理、標準模型を超えた理論(超対称性理論や超弦理論)に関して説明を充実させた。また付録では、新たにリー代数に関する項目を設け、素粒子物理学の全容を理解できる一助とした。
目次
1 粒子と場
2 素粒子の性質と種類
3 粒子の安定性と保存則
4 ミクロの世界を探る手段
5 新粒子の発見とクォーク模型
6 量子電磁力学
7 量子色力学
8 弱い力
9 電弱理論の枠組み
10 ヒッグス機構とヒッグス粒子の発見
11 フレーバーとニュートリノの物理
12 標準模型のまとめと限界
13 標準模型を超えて
14 宇宙と素粒子物理
15 超弦理論
付録
著者等紹介
陣内修[ジンノウチオサム]
2001年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理化学研究所博士研究員、理研BNL研究センター(米国)研究員、高エネルギー加速器研究機構助教わ経て、2021年東京工業大学大学院理学院教授
渡邊靖志[ワタナベヤスシ]
1975年米国コーネル大学大学院理学系研究科博士課程修了。米国アルゴンヌ国立研究所研究員、東京大学助手、高エネルギー加速器研究所助教授を経て、東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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