内容説明
本書は、大学初学年や高等専門学校での講義用に、力学の基礎をやさしく丁寧に解説したテキストである。力学理解に必要な数式表現については初歩から説明し、図解を多くして、わかりやすさを心がけている一方、身近な力学的現象を適宜例に挙げ、「物理学と現実との接点」が感じられるよう工夫している。「物理学の考え方」を典型例で示す序章、力学の原理的理解をめざす基本編、それをもとにより具体的な現象を扱う発展編に分かれ、段階的学習をスムーズに進めることができる。また例題・演習問題を豊富に入れ、それらのすべてに詳しい解答をつけているので、自学自習にも適している。
目次
序章―物理学的方法とは
基本編(力学的物理量の定義と表現;運動の3法則;物体が1つの場合の運動―1体問題;2つの物体の相互運動―2体問題 ほか)
発展編(振動;回転運動と角運動量;剛体の運動;見かけの力(慣性力))
著者等紹介
永田一清[ナガタカズキヨ]
1965年大阪大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程満期退学。1966年東京大学物性研究所助手。1972年理学博士。1973年東京工業大学理学部助教授。1980年東京工業大学理学部教授。1995年神奈川大学教授。2003年神奈川大学副学長
宇野正宏[ウノマサヒロ]
1968年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1973年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、理学博士。神奈川大学非常勤講師。1986年文部省教科書調査官(理科担当)。2003年文部科学省主任教科書調査官(理科担当)
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