内容説明
本書は理工系大学の初学者を対象とした物理学の入門的教科書である。特色は大きくいって2つある。1つは高校で微積分を学んでこなかった学生も意識し、物理で使う数学についてかなり丁寧に説明していること、もう1つは「モデル」や「ミクロとマクロ」あるいは「場」といった自然の見方に重点をおいて解説していることである。上巻では、初めの1、2章で数学の手法と物理の諸概念について丁寧に説明した後、力学全般について解説する。
目次
1 数学的準備(数式での表現;近似;微分 ほか)
2 物理量とその表現(自然とモデル;単位と次元;位置の表し方、位置ベクトル ほか)
3 質点の運動(一定の力を受ける質点の運動;一様な重力場中での質点の運動とエネルギー;2個の質点の運動 ほか)
4 質点系と連続体の運動(質点系の運動;質量中心の運動と相対運動;物体の剛体モデル ほか)