内容説明
本書では、現在の宇宙の存在自体が人間存在と密接に関係していると考える人間原理の思想の系譜を紹介し、我々の宇宙の物理定数はなぜ現在のような値なのか、なぜ我々は3次元空間に住んでいるのか、といった問いかけに、人間原理から答えていく。人間と宇宙とのかかわり合いを人間原理という視点から探った興味あふれる書。
目次
序章 自然科学と人文科学の間のコミュニケーション・ギャップ
1章 宇宙原理と人間の没落
2章 巨大数の謎と宇宙の調和
3章 人間原理と人間の復活
4章 宇宙文明との交信
5章 超知性への進化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まじぇすた
5
前半が面白かった。後半の4章5章になるとSF小説やSFアニメを参考にした著者の持論であり科学的というよりは想像を織り交ぜた未来予想となっている。科学的内容を期待する人には先にあとがきを読んでから本文を読むと良いかも。また1970年代から1980年代を中心とした文化やサブカルチャーに影響された宇宙観や未来観も垣間見れてこの意味でも興味深い。細かいところで突っ込むと、この原稿は何度も手直ししたとあるのに「宇宙戦士ガンダム」と何度も書かれていたのが残念。アニメをきちんと観ていないのだろう。2022/06/06
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
1
物理学者もとっぴなこと考え出すもんだ。「地球は宇宙の北極地帯にあり、反対側には巨大特異点があってすべての物質を飲み込んでいる。だから宇宙が膨張しているように見える。特異点から遠ければ遠いほど生命が生まれる確率は高くなるので、地球が北極地帯にあることは不思議ではない」というSF顔負けの人間原理使用法には笑った2013/07/07
zero
0
◎2012/06/11
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