内容説明
情報を処理するために使われてきた機器(コンピュータ、ゲーム機、携帯電話等)は、最近では情報通信のための道具としての役割を増してきている。本書は、このような情報通信技術の進展をふまえた「情報処理」の入門書である。いわゆる情報リテラシーの教科書とは異なり、情報処理技術の背景やそれにまつわる社会現象に注目し、さまざまな分野でコンピュータや情報ネットワークがどのような役割を担っているかを幅広く解説する。改訂にあたっては、近年のディジタル機器や情報通信の発展を考慮して、標的型攻撃などに代表されるセキュリティ脅威や、情報倫理の欠如、著作権などの法律に関する知識の乏しさがますます重要な問題となってきていることなどを踏まえ、全面的な見直しを行っている。教養の情報処理科目に適するように平易な説明がなされており、文系と理系を問わず十分に理解ができる内容となっている。
目次
1 計算から情報処理へ
2 コンピュータサイエンスの基礎
3 コンピュータシステム
4 コンピュータネットワーク
5 情報のセキュリティ
6 データベースシステムと情報検索
7 情報倫理
8 法制度と情報処理
9 知的財産権と情報処理
著者等紹介
榎原博之[エバラヒロユキ]
1987年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了。関西大学システム理工学部教授。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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