内容説明
本書は理工系基礎として必要な線形代数の内容を親しみやすくまとめたテキストである。記述は“具体例を通して一般論を理解できる”という方針でなされている。すなわち、行列やベクトルの正しい取り扱いと応用法の習熟に重点をおく一方、その背後にある線形性に対する感覚も自ずと培われるよう、式操作のステップごとに解説をつけるほか、例や題材の配列にも十分な工夫がなされている。全20章から構成されており、1つの章に1つのテーマをあてて計画的な学習ができるよう配慮されている。また、各章末には理解の確認ができるよう練習問題を設け、巻末に略解を付している。改訂にあたっては、行列を初めて学ぶ学生にも対応できるよう第1章に導入部分を新たに設け、さらに、線形代数がどのように実社会で応用されているかについても適宜言及し、興味をもって読み進められるよう配慮した。
目次
行列とその演算
行列の基本変形(1)
連立方程式
逆行列
基本行列(1)
基本行列(2)
行列式
行列の基本変形(2)
行列式の余因子展開
余因子行列
クラメルの公式
1次従属・1次独立
固有値と固有ベクトル
行列の対角化・ベキ乗
連立線形微分方程式
漸化式
内積
グラム・シュミットの直交化法
対称行列と直交行列
対称行列の直交行列による対角化
A 補遺:さまざまな応用例
著者等紹介
硲文夫[ハザマフミオ]
1976年東京大学理学部数学科卒業。1996年東京電機大学理工学部教授。現在に至る(理学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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