内容説明
本書は、感染症疫学における数理モデルの先駆的研究を行ってきた執筆者陣により、斯学の基本的な考え方から最近の発展までを具体的な事例を取り上げながら丁寧に解説・紹介した本邦初の成書であり、感染症の理論・予防・治療における数理モデルの利用に関心をもつ学生・研究者にとって必携の書である。なお、増補にあたっては、COVID‐19に関する一章を新たに設け、各章には最近の進展・動向を補足している。
目次
1 基本再生産数R0と閾値原理
2 感染症数理モデルのデータサイエンス
3 常微分方程式と体内感染ダイナミクス
4 時間遅れのあるモデル
5 感染症の空間的な伝播を記述する数理モデル
6 感染症の確率モデルと複雑ネットワーク
7 エイズと性感染症の数理モデル
8 季節変動と感染症動態
9 病原体の進化と疫学動態
10 COVID‐19の数理モデル解析
著者等紹介
稲葉寿[イナバヒサシ]
1957年神奈川県茅ヶ崎市生まれ。1982年京都大学理学部数学系卒。1982~96年厚生省人口問題研究所勤務。1989年オランダ国立ライデン大学Ph.D.現在、東京大学大学院数理科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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