内容説明
本書は、従来の生命表に基づいた生命保険数学ではなく、確率論を基礎にすえた形での保険数学を目指してまとめられている。実務としての保険数学に現れる様々な事象を確率論の言葉で整理し直し、確率論的なアプローチでそれぞれの問題を取り扱っている。さらに、アクチュアリー試験に出題された難易度の高い問題を題材に取り上げ、より理解が深まるよう配慮されている。保険数学をより数学的に定式化することで今後の斯学の課題に新しい視点を与える本書は、アクチュアリー受験者のみならず、現場の実務家にとっても有益な一冊である。
目次
1章 保険料決定原理
2章 生命確率と死力
3章 定常社会
4章 保険料
5章 責任準備金
6章 多重脱退
7章 連合生命
8章 営業保険料、解約返戻金、契約の変更
9章 変額年金保険の数理
Appendix 確率解析とファイナンス理論の概略
著者等紹介
黒田耕嗣[クロダコウジ]
1974年東京教育大学理学部応用物理学科卒業。1976年東京教育大学大学院修士課程応用数理学専攻修了。ニュージャージー州立大学研究員、慶應義塾大学理工学部専任講師を経て、日本大学文理学部数学科教授。理学博士
松山直樹[マツヤマナオキ]
1981年大阪大学理学部数学科卒業。明治安田生命保険上席アクチュアリーを経て、明治大学理工学部数学科教授。日本アクチュアリー会正会員。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。