内容説明
本書はオペレーティングシステムやコンパイラを作る際に、頻繁に用いられるデータ構造の概念を中心に解説した入門書である。探索、分類、更新などデータ操作の基本的な方法を説明し、またスタック、疎なリストなどのデータ構造のためのアルゴリズムについても言及する。さらに豊富な例や演習問題によってデータ構造の理解が深められるようになっている。全体を通して、難解な用語をかみくだいた表現でおきかえて使用し、データ構造の概念を直感的に把握できるよう解説されている。巻末には、PL/I、SNOBOL、Pascalにおけるリスト処理や記憶領域に有用な言語の構成要素の解説、用語の説明等が付され、読者への配慮が随所に施されている。コンピュータ関連学部の大学生ばかりでなく、ソフトウェア技術者にとっても格好のテキストといえよう。
目次
データ構造とは何か
文字列
リスト
特別なデータ構造
グラフと木
ファイル構造
分類
探索
記憶領域の管理
いろいろな応用