内容説明
残念なことに、これまで論じられて来た文明論は、人口問題あるいは人口変動の要因、視点が欠落しており、議論の展開が十分でなかったように思われる。本書の意義のひとつは、正にそのギャップを埋めることにある。本書は、人類の将来を見据えながら、人口と文明の間のダイナミックな関係、様相を多角的に考察し、論じようとするものである。
目次
第1章 人口の波・文明の波
第2章 経済社会システムの転換と人口変動
第3章 飢餓・疾病・災害と文明の対応
第4章 人口移動・都市化と文明の盛衰
第5章 家族変動とそのゆくえ
第6章 現代文明と女性のエンパワーメント
第7章 少子・高齢化の文明史的意義
第8章 文明の衝突の人口学的考察
第9章 人口変動と地球環境の変化
第10章 成長の限界と世界人口の将来
第11章 人類と文明のゆくえ
著者等紹介
河野稠果[コウノシゲミ]
1930年広島県生まれ。麗沢大学教授。Doctor of Philosophy(社会学博士)
大淵寛[オオブチヒロシ]
1936年東京都生まれ。中央大学経済学部教授。経済学博士
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