出版社内容情報
中世の修道士たちは何を考え、どんな生活をしていたのか。現代と比べて何が違うのか。彼らの食生活や医療知識、「何も持たない」生活、社会活動を、カラー図版とともにわかりやすく掘り下げた異色の生活史。
内容説明
日々の務め、食事、娯楽、教育、人間関係…修道士の実像を浮き彫りに。「閉ざされた世界」と現代社会の意外な共通点まで図版とともにわかりやすく案内。
目次
序章 規則に従って
第一章 修道士の健康と植物
第二章 修道士とミニマリズム
第三章 内面を見つめる
第四章 外の世界に目を向ける
第五章 何ごともほどほどに
終章 より良い方向へ
著者等紹介
サブルスキー,ダニエル[サブルスキー,ダニエル] [Cybulskie,Dani`ele]
歴史家、作家。トロント大学で英文学修士号を取得、中世文学とルネサンス演劇が専門。著書『The Five‐Minute Medievalist』はアマゾンのカナダチャート(西洋史)で1位を獲得し、Medievalists.netやいくつかの国際的な雑誌で紹介された。元大学教授(モホーク大学など)であるダニエルは、現在オンタリオ州の9つのカレッジで講義している
元村まゆ[モトムラマユ]
同志社大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
45
中世修道士の生活の歴史を知る本かと思って手に取りましたが、読んでいる途中に違和感あり、原題だとHowToものでした。修道士の生活を現代に取り入れる方法の本でした。載っている資料が米国の美術館のもので、かえって目にしたことがないものでした(『ベリー公ジャンのいとも豪華なる時祷書』クロイスターズ美術館メトロポリタン別館)。瞑想の話、タッチストーンの話、これは実践出来そうです。禁欲的な生き方をあまり推奨しないで修道士のライフを実践なんて、なんでもHowTo本にするのは面白いですね。2025/05/11
Go Extreme
1
初期の規範 共同体での相互扶助を重視 他者の勧めによる修道士への道 世を捨てぬ者は修道士にあらず 緑色 脱力感を取り除き学びの意欲を呼び覚ます力 芽吹いた植物への敬意と熱心な世話 世俗的品物の最小化 ミニマリズムという信仰の根本 イエスの死すべき体と受難 問題ではなくポジティブなことへの集中 神の姿に似た人間 神の計画を理解したいという熱望 倦怠による心の喜びの消失 分別の絶望への転落 価値観と一致した生き方と他者への奉仕 幸福の源 清貧 貞潔 服従 修道士の三誓願 薬草の知恵と病の癒し 瞑想は贈り物 2025/04/06
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