出版社内容情報
海賊とはなにか、どのようにしてなるのか。船上生活の掟から戦闘、装備、学ぶべき海賊の人物伝、引退後の処世術まで、18世紀の海賊が海賊として成功するために知っておくべきことを教えてくれるという設定の非公式マニュアル。
内容説明
どうすれば海賊になれるのか。船上生活の掟から戦闘、装備、学ぶべき伝説の海賊、引退後の処世術まで海賊の真相をときあかす。
目次
第1章 海賊について
第2章 海賊のロールモデル
第3章 船上での生活
第4章 海賊の必需品
第5章 海賊の戦い方
第6章 ランド・ホー!―陸上での襲撃
第7章 キャプテンになったら
第8章 海賊の老後
第9章 最後の言葉
著者等紹介
ターンブル,スティーブン[ターンブル,スティーブン] [Turnbull,Stephen]
リーズ大学講師、国際教養大学客員教授。日本の宗教に関する研究で2つの修士号と博士号を取得。歴史に関する70冊以上の著書がある。2012年のキアヌ・リーブス主演映画『47RONIN』では、ユニバーサル・ピクチャーズの歴史アドバイザーを務めた
元村まゆ[モトムラマユ]
同志社大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
19
図書館本。<俺の父親は、若い頃、有名な海賊バーソロミュー・ロバーツのもとで船乗りをしていた。>1794年に何者かに殺害された著者が、カリブ海、北アメリカだけでなく、イスラム艦隊や倭寇について取り上げながら、海賊の日常生活を紹介した本。著者に関しては、謎の人物という事になっていますが多分、そういう設定なのでしょう。イギリスの文学者サミュエル・ジョンソンは「船に乗るのは、溺死する可能性がある 刑務所に入るようなものだ」と言っていたそうで(続く2024/10/07
フク
19
#読了 「海の紳士」と称する英国人により、18世紀末に書かれた海賊非公式マニュアル。 数多くの事例と実体験を交えて記載されており、当時の海賊の実態を今に伝えている。これで今日から海賊になれる。 日本の海賊が戦法や武器において非常に恐れられていることも興味深い。 図書館2024/07/17
そーいち
11
図書館にて発見した面白そうな本。海賊の日常にスポットを充てた解説本。ながら海賊を目指す男に指南するような書き方をしているのが面白い。実際の人物を例に細かい解説も挿入(当時のイラストを含め)されているのは楽しい。著者は日本の文化や宗教にも覚えがあり、その流れから東洋の海賊(日本においては村上水軍)も解説に付け加えられているのも親しみやすい点があった。2025/02/04
ひなぎく ゆうこ
9
自分の中の海賊といえば村上水軍でしたが、世界を暴れまわる海賊は規模が違います。 東インド会社の焼印P、Parley、Pieces of Eight 等。 パイレーツ オブ カリビアンが見たくなりました。2024/08/08
みさと
5
18世紀にカリブ海から北西アフリカにかけて荒らし回った正体不明の自称「海の紳士」によって書かれた海賊の手引き書、という体裁で語られる。スペイン船を略奪すればイギリスでは英雄だがスペインでは海賊となる。逆もまたしかり。自己の利益のためだけに無差別に略奪を行えばすぐに破滅がやってくる。船の生活、襲撃の仕方、武器の使い方、略奪品を売りさばける場所、海賊の末路など、海賊を目ざす若い「君」に向かって海賊のすべてを伝える。有名なカリブ海の海賊たちだけでなく東アジアの倭寇まで登場、豊富な図版と共に海賊のすべてが分かる。2024/09/03