出版社内容情報
ヴィクトリア時代の「ハムエッグ」の驚くべき作り方、炭酸水製造器って何? ほんとうは何を食べていたの? といった食生活の真相からクラス別の収入と生活の違い、下宿屋、パブの利用法から教育事情も、「ホームズと一緒に」調べてみました。2014年3月刊の新装版。
内容説明
ヴィクトリア時代のリアルな市民生活を徹底調査!
目次
第1章 食材と生活用品
第2章 英国食糧事情
第3章 お茶の時間
第4章 シャーロック・ホームズと英国料理
第5章 アルコールと生活
第6章 ヴィクトリア朝の生活と文化
著者等紹介
関矢悦子[セキヤエツコ]
日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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帽子を編みます
44
ブ・ラ・ボー!シャーロッキアンの論文として評価最高をとれそうです。素晴らしい、拍手!聖典からの引用、適切な資料、毎晩楽しく読みました。挿し絵がハロッズのカタログ、『ビートン夫人の家政読本』、古地図、『ストランド・マガジン』シドニー・パジェット画、心が踊ります。当時の食品の価格、ホテルや食堂、パブの値段、社会階層の研究資料に基づく考察。ビクトリア朝ということでディケンズの場面や漱石の下宿事情なども面白い。聖典を隣に置いて、頷きながら読んだらさらに面白いでしょうね。参考文献もどれも気になるモノが並んでいます。2024/02/15
志村真幸
1
ホームズ物語を入口として、イギリスの食文化/生活について解き明かしたもの。どちらかというと、物語や登場人物たちというよりも、文化をメインに据えた内容だ。 ガソジーンとはどんな装置だったのかを図入りで説明したり、狩猟の獲物であるゲームの価値について述べたり、ディナーとサパーの違いを「階級」の問題を交えて紹介したり、チョコレートの人気が広がっていく過程を示したり。 アルコール依存症、結婚に関する法規、遺産相続の仕組みといった話題も。 かなり詳細に解説されており、有用な一冊だ。図が豊富なのも嬉しい。 2024/02/07
マッケンジー
1
図書館で借りた本。シャーロック・ホームズの物語を通して当時の食卓は風景や生活模様、医療や教育事情も知れて面白かった。英国史を学ぶ上でも最高の資料2024/01/16